鼻に血が混ざる
2012年10月15日 18:02
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はなについて
鼻血(医学用語では『鼻出血』と呼びます)はよく見られる症状ですが、何らかの病気・障害から生じている場合もあります。原因を探ることも大切ですが、鼻血が止まらない場合、まずは出血している部分を確認し止血する必要があります。
- 出血している部位の具体例は以下のようなものです。
- 鼻腔の手前(キーゼルバッハと呼ばれる鼻出血がよくおこる部位。)
- 鼻腔の奥の方
- 鼻腔の粘膜全体
鼻出血にはいくつか原因があるため、自己判断で受診を先送りにされると隠れている病気に気づけない場合もあります。
例えば、お子様の顔にボールが当たって鼻出血が起こった場合、粘膜のダメージだけのこともありますが、同時に鼻骨骨折を起こしている可能性もあります。
日常生活において頻繁に鼻出血を起こすお子様は、血液や血管の病気を持っている可能性もあります。大人の方の場合は、それに加えて鼻副鼻腔の腫瘍や癌、多発性血管炎性肉芽腫症などの病気、内服薬の影響なども考えられます。
「鼻血で病院に行っていいの?」と考えられる方も多いですが、鼻出血の止血・診断は耳鼻咽喉科で扱うものの一つです。まずは応急処置としてご自身で鼻翼(小鼻のところ)の圧迫止血を試していただき、なかなか止まらない場合は必ず受診してください。
また、応急処置で止まっても度々出血する場合、原因特定のため受診いただくことをおすすめします。