耳が聞こえにくい
2012年10月15日 17:48
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みみについて
「音や言葉が聞きとりづらい」というときに、単純に耳あか(医学用語では『耳垢(じこう)』と呼びます)が溜まって聞こえが悪くなっているという場合があります。その場合は耳垢を取り除けば聞こえがよくなります。しかし、それ以外の原因で「聞こえが悪い」例も当然あります。
- 中耳炎が悪化して聞こえが悪くなる
- メニエール病
- 突発性難聴
- 老人性難聴
- 聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)
- 鼓膜穿孔(こまくせんこう)
などが主ですが、その他にもいくつか原因があります。
いわゆる「難聴」を疑う場合、大きく分けて3つのタイプに分けられます。
1.外耳と中耳が病気になって起こる伝音難聴
2.内耳より奥の部分が病気になる感音難聴
3.①と②の両方がある混合難聴
難聴に気づかれた方がご自身で伝音難聴か感音難聴かを判別することは難しく、混合難聴の場合はより複雑になります。難聴の原因をしっかりと調べる必要がありますので、早めに受診されることをおすすめいたします。
「聞こえが悪い」という症状で来院された場合、しっかりとお話をうかがった上で適切な処置や聴力検査等を行っていきます。
特に急に生じた感音難聴は早期に治療しないと回復しづらいことがよくあります。「ちょっと聞きとりづらいなぁ」と感じられた時点で診断・治療を開始していくことが重要なポイントとなります。難聴の場合には複数回の通院が必要となることもありますが、なるべく早めに受診・治療開始いただくことが何よりも大切です。