せき(咳)やたん(痰)がでる
2012年10月15日 18:11
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のどについて
咳(せき)というのは、日常的によく見られる症状です。例えば、何かが喉(のど)に引っかかっただけでも咳は出ますし、風邪をひいたら咳が出ることもあります。
ひとまとめに咳といっても「続く長さ」で大きく3つの種類に分けられます。また、咳の性質として痰(たん)が絡む咳と絡まない咳にも分けられ、痰が出る場合はその色なども判断材料となります。これらの咳の見極めは持続期間、発熱・疼痛・痰の有無、症状の強さなどといった問診を中心に行わせていただきます。
咳の続く期間で疑われる病気・状態
① 突発性・発作性の咳
咽頭異物、喉頭異物、気管内異物、気管内出血、喘息発作、気胸など
② 急性の咳(3週間以内に治まるもの)
咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、肺炎、風邪、風邪に伴う喘息の悪化など
③ 遷延性の咳(3週間以上続くもの)・慢性の咳(8週間以上続くもの)
風邪、咳喘息、咳喘息、アトピー性咳嗽、喉頭アレルギー、気管支喘息、百日咳、結核、慢性気管支炎、
心因性咳嗽、薬剤性咳嗽(高血圧の薬であるACE阻害薬)、
咽頭癌、喉頭癌、肺癌など
市販されているせき止めで対処するのも良いですが、咳が長く続く、程度がひどい場合などは必ず受診してください。
どこの科に行けばよいか迷う場合もありますが、まずは耳鼻咽喉科、内科、小児科のいずれかでご相談ください。
咳はわずらわしく、周囲にも気をつかってしまいます。少しでも早く原因を見つけ、治療法を見つけていきましょう。
耳鼻咽喉科はよく耳鼻科=「耳と鼻の専門医」と思われがちですが、咽喉科=「のど(咽喉)の専門医」でもあるので安心してご相談ください。